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Simutrans-Extendedでうまく旅客を発生・移動させたい

このところわりかしブログを書く気になっている。

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シムトラアドベントカレンダーが去年末もあったけども、案外Simutransプレイ時のTips的な記事は少なかったように思うんですよ。

あれー、実は書いている人少ないんじゃない・・・?みたいに思いまして。
※もし今回の内容と同一の記事を見つけたら非常につらい

かくいうわたしもSimutrans歴6年目に突入しまして、色々プレイするときのスタイルみたいなものが確立してきた感があります。(でもまたどーせすぐ変わるんだろうな

たぶん何だってそうなんですが、慣れてくると最初の頃の障壁のことを忘れがちです。ちょっと思いだしながら書いてみる次第。

ちなみに、今回の記事は実際にプログラムの中身を把握しているわけではなく、あくまでプレイしてみた感覚でお話ししていることをご了承ください。実際超適当に書いてますので・・・

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今回のお題は「ダイヤ機能を使わない場合のSimutrans-Extendedの旅客制御」についてです。

Simutransプレイヤーの方の中にはご存知の方も多いかとは思いますが、Simutrans-Extendedというのは従来のSimutransから大きく機能を改変、追加したバージョンです。

あまりご存知でない方は、紹介するページが検索すれば出てくると思うので、各自調べてください(超絶投げやり

その中でも目玉といえるのがダイヤ設定機能なのですが、ぶっちゃけ使わなくても遊べます。

なんとかなっちゃう。

ってかおれつかってない。

いえーい。

・・・ごめんなさい。

「ダイヤ設定するのが面倒だからSimutrans始めた」みたいな人にとっては、Simutrans-Extendedを始める大きな障壁だったかもしれませんが、「普通のSimutransより列車等の時間を細かく制御できる」程度の話なので、全然気にする必要が無いんです。※個人の感想です

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ところで、Simutrans-Extendedを始めるにあたっての障壁には、おもに以下の要素があげられると思います。

 ①Extendedの導入

 ②複雑すぎる信号システム

 ③旅客が上手く制御できないorそもそも発生してくれない

①については、「普通のSimutransだって頑張って導入したんだから、きっと頑張れるさ」などという投げやりな姿勢で行きたいと思います。ってかスムーズな導入、俺が知りたい。

②については、昨年冬コミケでふぃすたむさんが出したExtended信号本などの資料がありますので、そちらを参考にして下さい。ってかこれも俺が知りたい。

①②ともに、もし分からなかったらTwitterのシムトラおじさんが教えてくれるはずです。よおし俺は全部投げたからな!あとはよろしくね^^

今回の記事で私が述べたいのは③についてです。
あくまでSimutrans-Extendedをプレイした感覚とあいまいな知識でお送りするので、参考程度に読んで頂ければと思いますが、わりと私の方法で上手くいってくれるはずです。

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そもそもExtendedでは旅客発生の仕組みが違うという話

そもそも、通常のSimutrans(Standard)とExtendedの旅客発生・流動の仕組みは全く異なります。
※実際とは微妙に異なるかもしれませんが、概ねこの感覚で全く問題ありません。

 

 共通条件
 ・旅客は「ある建物」から「ある建物」に移動しようとする

 

 Standardの旅客発生条件
 ・出発地、到着地ともに「駅・停留所等」の集客範囲に入っていること
 ・出発地、到着地が集客範囲に入っている「駅・停留所等」が何らかの交通機関を用いた経路で結ばれていること

 

となります。Standardでは、どれだけ遠い場所(マップの端から端)であっても、何回乗換を挟んでも、経路がきっちり結ばっていれば旅客は発生しますし、移動してくれます。

Cocolog_oekaki_2019_01_20_19_07

ところが、Extendedの旅客発生条件は以下の通りとなるわけです。

 

 Extendedの旅客発生条件
 ・「駅・停留所等」の集客範囲に入っていなくても旅客は発生しうる(ゲーム画面上では見えないけど)
 ・「駅・停留所等」の集客範囲に入っていれば、旅客はその「駅・停留所等」を利用することが可能
 ・出発地から到着地までの所要時間が「閾値」より短ければ旅客は発生する(超絶重要)

 

何のこと言ってるのか分っかんねえやって方、その通りですね。それ言われちゃもうなにも言えねえや。上だけで理解出来るだなんて1Åも思ってませんので、解説させて頂きます。

Extendedの旅客は公共交通機関だけを利用するわけではありません。「徒歩」もありますし、「車(City car)」だってあります。
基本的に、集客範囲に入っていない地域ではみな「車」を利用して旅客が移動していると考えてもらって問題ありません。実際そういうシステムになっているらしいです。すごくリアルな田舎の姿ですね!

Cocolog_oekaki_2019_01_20_19_13←十数マス程度までなら徒歩、遠ければ車

「駅・停留所等」の集客範囲内に入っている場合でも安心はできません。旅客はその「駅・停留所等」のある位置まで徒歩移動をしています。
ここでキーとなってくるのが3番目の条件「出発地から到着地までの所要時間が閾値より短ければ旅客は発生する」なんですね。

「駅・停留所等」まで歩く時間を"含めて"所要時間を計算するため、「駅・停留所等」が遠い場合は閾値をオーバーしてしまう可能性が高いのです。
普段から集客範囲を広く設定されている方やバス停の間隔を広めに設定されている方、特に注意が必要な点です。

Cocolog_oekaki_2019_01_20_19_23

また、Extendedの特徴としてよく言われる「駅を公共化しなくても旅客が勝手に乗換してくれる」ですが、この「徒歩機能」によるものです。駅を統合しなくてもよいとはいえ、距離が離れていればそれだけ徒歩移動に時間がかかり、これも所要時間の「閾値」に引っかかる要因となりえますのでご注意ください。

 

 Extendedでうまく旅客を発生・移動させるコツ①
 ・駅から町の中心までを網羅するバス網を構築する
 ・統合しない駅のスキマは最小限にする

 

まとめると、徒歩移動の時間を最小限に抑えましょう、ということです。

街中にバス網を構築する理由としては、駅の集客範囲に入っていても徒歩に時間がかかり過ぎて客が発生してくれない事象を防ぐためです。このとき、バス停の間隔は小さめにしましょう。自分は概ね5マス程度にしています。
バスの運営にお金がかかるじゃないか!という意見もあるかと思いますが、うまく駅まで集客できれば、あとは鉄道が儲けてカバーしてくれます。ここでのバス運営の損失は鉄道運営の損失に比べれば微々たるものといえます。
また、この市内バスはそこそこの高頻度で運行しましょう。少なくとも駅に列車が到着する頻度より高めに設定しておくことを心がけてください。停留所での「待ち時間」も、所要時間増加の原因となります。これについての詳細は後述。

Cocolog_oekaki_2019_01_20_19_33

統合しない駅のスキマを最小限にする方法としては、駅に付属するバス停を隣接させて設置するとか、箱積アドオンを利用して駅舎に連絡通路を付けてしまう、といった方法が一番自然でしょうか。隣接させてしまえば、乗り換えに必要な時間もせいぜい数分で済みます。

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利便性というのは車両性能だけでは測れないという話

Extendedでは、旅客が発生する前に「所要時間」を計算し、「閾値」よりかからなければ旅客が発生する仕組みとお伝えしました。そして、その時間には「徒歩」や「待ち時間」も含めて計算されていることも、ご理解いただいたと思います。

でも、「徒歩」にかかる時間はともかく、「待ち時間」って実際はまちまちですよね。ダイヤ設定している場合は一定になりますが・・・
おそらくなんですけれども、停留所での待ち時間については、実際の「待ち時間」とは別に仮の「待ち時間」が計算されていると思われます。

で、その計算方法、どうやら「列車・バス等が到着する間隔」をもとに計算されていそうです。
まあそうやろうな、と思った方は自分よりも勘が良いので、この先読まなくても自力で何とかなると思います(

つまり、列車やバスが到着する間隔が長ければそれだけ「待ち時間」が増大し、閾値オーバーの要因になりえます。

 

 Extendedでうまく旅客を発生・移動させるコツ②
 ・路線バスは高頻度運行を心がけよ
 ・近距離列車は車両性能はともかく高頻度・等間隔運行すること
 ・長距離列車は車両性能が良いものを選ぶ

 

バスについてはこれまでに述べた通りなので省きますが、高頻度運行が有効であることは、バス以外についても同様にいえます。
ただ、あえて「近距離列車」「長距離列車」と分けたのには訳があります。

近距離移動の場合、移動にかかる時間のうち「待ち時間」のウエイトがかなり大きくなります。
(現在の私のように)田舎に住んでいる方は実感ありますよね。すぐ隣町まで行くのに鉄道だと乗っている時間の方が圧倒的に短く、待ち時間がえらく長い。だったら車使っちゃお・・・ってなるわけです。
・・・実はこの考え方、Extendedでもしっかり実装されちゃってまして、距離の割に時間がかかる場合には移動手段として「車」が選ばれるようです。

Cocolog_oekaki_2019_01_20_19_47

近距離であっても、所要時間の「閾値」より短くても、距離の割に時間がかかり過ぎると客は公共交通機関を利用してくれません。いやあ、ホントリアルですねえ(
ということで、車の利便性に負けないだけの高頻度運行を確保する必要が出てきます。
ぶっちゃけ車両性能はそんなに高くなくても大丈夫です。強いていえば加速がいい車両を選ぶべきでしょうか。どうせ乗っている時間なんて短いんだから、最高速度なんてそこそこでいいわけです。
しかも高頻度で運行するわけですから、編成も短くて大丈夫です。自分の場合は初期は2両編成くらいのを出しています。旅客発生度の設定にもよりますけど、あまり長い編成を出してもコストがかさむだけです。

逆に長距離移動の場合はどうなるでしょうか。
移動にかかる時間のうち、最も大きなウエイトを占めるのが「乗車時間」となります。

もちろん「待ち時間」が短いことも有利には働きますが、長距離を走る列車を高頻度で運行するとなると大量の編成を走らせることになり、得られる利益よりもコストの方が高く付いてしまいますね。
となるともうお分かりかと思いますが、最高速度をうんと高くしたとにかく性能のよい列車を、需要に見合った長さで編成し、支障の無い頻度で運行する、というのが最適解になるわけです。
もちろん速度は「線路や架線に設定された最高速度」や「線路のカーブの多さ」にも影響しますのでご注意を。
線路などのコストが気になるなら、可能な限り線形をよくする努力をしましょう。ね、リアルでしょ。
どうしてもカーブの多さが解決できないのなら、最高速よりも加速のよい列車を選ぶのも手です。カーブ減速後の回復が早ければ、それだけ運行時間は短く出来ます。ですよね。

Cocolog_oekaki_2019_01_20_19_41

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誰も乗ってくれないような路線は、やっぱり乗ってくれないんですよ(あたりまえ)

さて、ここまでは「徒歩⇒バス⇒鉄道⇒バス⇒徒歩」の移動ばかりを考えてきましたが、それ以外についても考えてみましょう。

正直、上記の対策を実施しても儲けが出ない・・・思ったより客が発生しない・・・みたいなこともあります。支線などのローカル線で発生しやすい事象ですね。
そんな場合の解決策です。

 

 Extendedでうまく旅客を発生・移動させるコツ③
 ・対策しても儲からなければ思いきって鉄道を「廃線」してバス転換してしまおう

 

Simutransが好きな方の中には鉄道にこだわりたい方も多いと思いますので心苦しいのですが、リアルのローカル線でも多くがそうなっていますよね。
当然かとは思いますが、鉄道に比べバスの方が必要コストが低くなります。Simutransにおける鉄道で維持費がかかる場所といえば車両、駅舎、線路、架線、信号と多岐にわたります。
それに対してバスは車両、停留所、道路のみとなります。しかも道路が公共で引かれていれば道路の管理費用は要りませんね(なお通行料)。しかも車両のコストも概ね鉄道より低くなります。場合にもよりますが・・・

それだけではありません。Simutrans特有、しかもExtended特有の事情により、ローカル区間でのバスをお勧めする理由があります。単線の鉄道よりも圧倒的に高頻度運行が可能、しかも街中まで直接バスを走らせることが可能なので「待ち時間」削減にも役立ちます。

逆に、鉄道でも儲けが出る区間で都市間バスを運行してしまうと、高頻度運行のためバス目的の旅客が発生しすぎてしまい、捌ききれなくなる恐れがあります。これホントご注意ください。Extended利用のNetSimutransでの赤棒発生の主な原因です。Extended利用のNetSimutransでは、バスは短距離路線バスのみにしておくのが吉でしょう。

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滑走路上空をぐーるぐる⇒あかんやつ

次は船や飛行機について考えてみましょう。

Extendedでは客の乗降時間や折り返し時間が設定されています。乗降時間については、船や飛行機はかなり長めに設定されています。ここで注意したいことがあります。

 

 Extendedでうまく旅客を発生・移動させるコツ④
 ・飛行機の駐機場所はかなり(「超」でもいいかもしれない)多めに確保すること

 

Simutransの仕様上、船は何隻でも同じ場所にスタック可能()ですが、飛行機の場合はそうはいきません。
Standardよりも出発に時間がかかることを考慮し、空港の上を延々と回り続ける飛行機を見たくなければ、駐機スペースはかなり多めにとっておくようにしましょう。
旅客の安定移動にも重要な要素です。「空港の上を延々と回り続ける」時間も「運行時間」の一部として加算されます。
他の交通手段(例えば鉄道)と競合がある場合、「運行時間」にムラが出来てしまうと「旅客が選択する交通手段」が安定しなくなります。
どういうことかというと、「ある時は旅客満員、ある時は旅客0」みたいな現象が発生します。これもNetSimutransでの赤棒発生原因ですので、ホーント注意しましょう。

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まとめ

ここまで色々述べてきましたが、ものすごく簡単に言えば、Simutrans-Extendedは非常に儲けにくいシステムになっているということです。設定で初期資金は多めに確保しておいた方が良いです。

旅客制御とは関係なくなってしまいますが、発電所を利用して町に電気を送り発展を促進するのも手です。発電がらみでも儲けが出ますし一石二鳥です。
最初から儲けるつもりなく貨物で黒字を出して旅客は申し訳程度、というのもいいですね。いやもうむしろその方がリアルかもしれない。

これまでのコツを最後にまとめます。

 

 Extendedでうまく旅客を発生・移動させるコツ
 ・駅から町の中心までを網羅するバス網を構築する
 ・統合しない駅のスキマは最小限にする
 ・路線バスは高頻度運行を心がけよ
 ・近距離列車は車両性能はともかく高頻度・等間隔運行すること
 ・長距離列車は車両性能が良いものを選ぶ
 ・対策しても儲からなければ思いきって鉄道を「廃線」してバス転換してしまおう
 ・飛行機の駐機場所はかなり(「超」でもいいかもしれない)多めに確保すること

 

今後プレイしていく中でまた新たな知見が出てこれば、追記したいと思います。

どえらあ長文、読んでくださってありがたゃー限りです。

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コメント

よくまとまっていて大変参考になりました。
無印よりも-Extended版の方が現実の旅客に即した需要を再現しているようですね。

無印を遊び終わったらぜひこちらも試してみたいです。

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