なんか適当!来月の天文現象【2012年2月号】
天文現象コーナー、1年3カ月の沈黙を経て、復活です。
超適当!って程でもないけど、なんか適当!な天文情報をお送りします。
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アテンション!
この記事、なんか適当な上、正確さも割と低い!
自分ではなるべく間違わないようにしていますが、念のため他の情報と照らし合わせながらご覧ください。
あと、間違えた情報があれば教えてください。お願いします。
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2月のカレンダー(これが一番適当!)
3日 節分
4日 立春[太陽黄経が315°になる]
8日 満月○、土星が留
12日 ジャコビニ・チンナー彗星が近日点通過、でも見づらい
月とスピカ(おとめ座の1等星)が結構近くに見える
15日 下弦の月
19日 雨水[太陽黄経が330°になる]
22日 新月●
ジャコビニ・チンナー彗星はジャコビニ流星群の素となるチリを運んでくる彗星です。
彗星って思いのほか暗いので、観測にはそれなりの機器が要ると思います。
夜空ですが、基本的に観測に適しているのは後半です。前半は明るい月が邪魔して観測物が見づらいかもしれません。
12日に月とスピカが近づきますが、土星もスピカの近くに居るので、3つの天体を同時に楽しむのはいかがでしょうか。いずれも明るいので、初心者におすすめです。
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惑星
水星…1月中は明け方の東の空でしたが、2月は6日に外合[地球―太陽―水星の順に並ぶ]を迎え、夕方の西の空になります。
後半になるほど高度が上がり、見やすくなります。約-1等級と明るい時期にあたり、観測しやすい…はず(後半のみ)。
そもそも水星は元々高度が低く見づらいものですので、過度の期待はできません。
金星…夕方の西の空で見ることが出来ます。いわゆる宵[よい]の明星です。
2012年は6月になるまで夕方西の空で、それ以降は明け方東の空になります。26日付近では月が近くに見えます。
約-4等級あるので、非常に明るい月にも負けない…かな?こちらは割と誰でも見つけやすいので、おすすめです。
火星…観望期!オススメです。しし座付近に居ます。3月5日に衝[太陽―地球―火星の順で並ぶ]を迎えるため、割と一晩中見ることが出来ます(但し初旬は21時くらいから)。
-0.5~-1等星で、明るい赤い星を見つけられるでしょう。
木星…おひつじ座付近に居ます。0~22時には沈んでしまうので注意です。約-2等星。
土星…おとめ座に居ます。スピカ(1等星)も近いです。8日に留を迎え、逆行になります(後述)。23~22時以降に見ることが出来ます。約0.5等星。
天王星以降は省略。
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今回の解説
順行と逆行、留について
惑星のコーナーに留、逆行という単語が出てきました。今回はこちらについて解説します。
(5分で作った図)
惑星は、恒星(普通の星)に対して、ゆっくりと動いていきます。
上の図のぐるっと回った曲線がその一例です。外惑星の多くは、図に書かれている曲線部分を、数カ月~年単位の時間をかけて動いていきます。
通常、惑星は恒星(星座、という表現でも良いかもしれませんね)に対して東から西に動き、これを順行と言います。
ただ、地球と惑星の位置関係の都合で東から西の方向に転換することがあります。これを逆行と言います。
そして、順行と逆行が入れ替わる状態を留と言います。一時的にとどまっているように見えたのでしょうね。
地球と惑星の位置関係については、詳しくは解説を避けますが、
外惑星は地球と比べて公転(太陽の周りを回る)のが遅く、内惑星は速くなります。
地球が惑星を追い越したり、追い抜かれたりする場合に逆行が起こります。
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参考:天文年鑑2012年版(誠文堂新光社)
つるちゃんのプラネタリウム(右サイドバーのリンクから飛べます)
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