3月の天文現象――衝だとか合だとか
先月からスタートしたこの企画。
文章が長すぎてかなりきついかもしれないけれども、自分で確認する分にはちょうどいいから、続ける。
※ここに書いてある情報はRetiが独自に調べたり、知っている知識を出したのみの情報であり、参考にする際は他のサイトや書籍等で再確認することをおすすめします。
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さて3月の天文現象ですが、今月の特筆事項は「土星がとっても見やすいらしい」です。先月もとっても見やすい的なことを書きましたが、今月は最高だそうですよ。さてこの時期の星空ですが、花粉が最盛期を迎える頃になると、空がもやもやして星を見るにはあまり向かない場合もあるんですよね。でも幸いなことにまだそれほど飛んでませんので。見るなら今かなと思います。あとは黄砂とかが来ると最悪ですね。あと今月は、1月に続き今年二回目の”満月が2回ある月”です。そして”啓蟄”って”けいちつ”って読むんですね。知らなかった。
今月の天文現象ヘッドライン
1日 満月、木星が合(特集で詳しく)
6日 啓蟄(太陽黄経が345°になる)
8日 下弦の月
11日 火星が留
16日 新月
21日 春分(太陽黄経が0°になる)
23日 土星が衝(特集で詳しく)
30日 満月(今月2回目)
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今月の惑星など
月:2回満月がある。正直こんなのはかなりレアだと思う。
水星:月の前半はほとんど見えないが、後半になると夕方に西の空で出現。といってもそもそも水星の出現高度はかなり低いので西に開けた場所で見ると吉。
金星:夕方西の空で少しづつ見やすくなってくる。
火星:先月同様見やすい。
木星:1日に合を迎え、太陽の裏に隠れてしまい見えなくなる。
土星:23日に衝を迎え、絶好の観測時期。
天王星:ほとんど見えない。
海王星:明け方に少しだけ見えるかもしれないが、ほとんど見えない。また、そもそも望遠鏡などを使用しないと見えないほど暗い。
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今回の天文特集
今月の特集は”合”と”衝”。正直、絵で説明すると早いし、文章の削減にもなるので描きます。
少々変な図かもしれないけれどこれでいこう。真ん中のオレンジ丸は太陽で、青丸は地球。そして黄緑丸が”外惑星”(地球より外側にある星=火星木星土星…)である。
まず”合”の状態を見ていただこう。地球から見て合の状態にある外惑星は太陽に遮られているのが分かる。さらに地球において太陽の方向を向いている部分は昼である。昼の空を考えれば分かるが、星なんてとても見えた状況ではない。だから合では惑星を見るのは極めて困難であることが分かる。
次に”衝”の状態を見ていただこう。地球から見て衝の状態にある外惑星は直接見ることが出来るし、しかも近い。しかも地球の太陽から背を向けている部分は夜である。夜一晩中見えることを考えれば、衝では絶好の観測時期であることが分かる。
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先月同様に参考文献は誠文堂新光社の「天文年鑑 2010年版」です。
この記事では更に私の中途半端な知識を詰め込んでます。一応念のために、参考にする場合は他のサイトや文献等で確認しておくと良いと思います。
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